TOP-L
一匹狼の遠方の足跡
日本列島の東半分ですがいろいろと行きました。今までの最長ロングツーリングは2週間の北海道です。
No.1
能登半島
95年の4月27日〜5月1日
能登半島は、やはり先端の禄剛崎とヤセの断崖が見応えあるでしょう。平日はどこの観光地もそうなんだけどガラガラ、北陸の静かな雰囲気を満喫することが
出来る。アクセスには能登道路を利用するのも一つの手。ただし、バイクには嫌がらせとしか思えないような関所ごとくの料金所が多い、この料金所さえ何とか
してくれると道路なんだけど。また、見附島から恋路海岸まで海水浴場が広がっています。
能登半島に行く途中にある金沢市内の兼六園、ここも見逃せないが問題がある。兼六園の周りを一周したが、渋滞のラッシュ。あなたが四輪車または鉄道を利
用して行くなら、金沢駅周囲の駐車場に止め、レンタルサイクルを利用するのも一つの手。エコロジーでしかも車で兼六園に乗り込むより早い。それに思ったほ
ど駅から遠くないし、自転車なら城下町の狭い路地でもスムーズに行ける。
左が見附島(軍艦島)で、右がヤセの断崖。写っているこの二人はかなりの度胸があります。ちなみに先端から下を見た写真も載せちゃいましょう。
No.2
北海道一周
96年の4月26日〜5月10日 ※札幌は行きそびれました。私は結構間抜けかも!でもそのうち行けるでしょう。また、奥尻島は当時震災間もないと
いうことで断念しました。
北海道は行った人なら分かるけど、本当に広い。函館から稚内まで高速道路を使用しても丸1日移動にかかってしまいます。また、北海道が好きな人は最初は
ライダーとして、次はチャリダーとして、最後には徒歩で端から端を巡る人がいます。
北海道の中でも一番良かった場所は、利尻島の姫沼。この沼は穏やかに晴れたときに、逆さ富士ならぬ逆さ利尻山が目に焼き付くぐらいきれいに映えわたりま
す。ちなみに自分が行ったときはまだ4月だったため、真っ白な利尻山が真っ青な水面に言葉では言い表せない感じで映し出されていました。そして、その写真
は4つ切りに引き伸ばして飾っています。
利
尻島の姫沼です。北海道で一番よかった場所です。
利尻島のオタドマリ沼です。姫沼のほぼ反対側になります。
あと、忘れられないのが知床五湖の三湖でヒグマの親子と遭遇。とても子供の熊とは思えない大きさだったけど、斜里町自然保護課のひとがそう言っていた。
そして、自分が熊を見た1週間前にそのヒグマがいた場所に人間の白骨死体が見つかったとという話もありました。ちなみに白骨死体事件と自分のヒグマ目撃事
件がとどめを刺すことになり、現在は三湖から五湖は一般の人は原則立入禁止になって、運がよければ立ち入ることが出来ます。この地域は2005年に世界遺
産に登録されました。
左上から順番に一湖から五湖の写真です。ヒグマは三湖に出没します。
知床峠は、10時から17時まで通行可能です。
4月・5月は積雪のため、路肩すり抜け不可です。
層雲峡(大函や銀河の滝周辺)も景色抜群です。特に三国峠の茶屋から南側に開けた景色がいい。ただし、4月は雪があります。バイクで走るときはスリップに
注意してください。
襟裳岬は一年中風が強いため、ハンドルを取られないようにしてください。運が良いときは、海に落ち込む日高山脈をバックにしてアザラシを見ることが出来
ます。
洞爺湖や支笏湖の近辺は、札幌や室蘭という大都市に近いためかツーリングしている人がかなりいました。ちなみに洞爺湖近辺は有珠山噴火に伴う災害復旧工
事で交通規制がある場所があります。
羊蹄山の麓の京極町には、わき水が出ています。水くみをしている人たちの車とポリバケツが目印です。ここの水もライダーにとってはまさにオアシスという
感じになります。羊蹄山は、冬場はスキー客で賑わいます。
積丹半島は、当時は豊浜トンネル大崩落事故災害復旧工事中だったために観光客は一人もいませんでした。積丹半島の神威岬は日本海を何も考えずに眺めると
ころにはいいかと思います。現在は、余市から江差まで国道がつながっています。
函館の五稜郭です。ここは桜の名所ですので、5月の連休後半を目標にツーリング予定を立てると花見が出来ます。
余談だが、99年の秋に青森の大間から北海道に渡ったモンキーに乗った人は、なんと会社に辞表を出してきたとか!!その人は神奈川県海老名市からと言っ
ていたが、海老名から大間まで来ただけでもすごい!距離にして1200Kmもあるのに。そのような話はたまに聞くけど、張本人と会話したのがこれが初めて
でした。いや〜、とてもまねできない。
フェリーは、青森-函館、大間-函館、青森-室蘭、青森-苫小牧、八戸-苫小牧を利用するのが一般的です。時間とお金に余裕のある人は、大洗港や仙台港
から出ている航路を利用すると体力消耗を押さえることが出来ます。また、日本海側から(新潟や舞鶴)の航路については、青森−函館フェリーと違いバイクに
積んでいる荷物を床に下ろさないといけないなど規則が厳しいと聞いています。ちなみに青森-函館は、2時間おきに便があるので予約なしでも問題ないと思い
ますが、大型連休や8月のツーリングピーク時は予約を行った方がいいでしょう。
北海道から利尻・礼文・奥尻・焼尻にはフェリーが運航されています。これらのフェリーは、2等船室は青森-函館のフェリーと一緒の床に直接座るタイプで
すが、1等船室は座席です。これらのフェリーは予約不要です。
No.3
青森一周
毎年青森に行っています。北海道以上に残された自然がたくさんあります。ここでお勧めなポイントを自分の目で見た感覚で紹介します。新幹線が八戸まで伸
びたため、気軽に行けるようになりました。
三八地区
十和田湖
秋田側になるが、休屋の乙女の像がやはりポイント、駐車場料金はバイク100円、車400円。新緑と紅葉がベストだが、紅葉時期は平日なのに駐車場が満
杯になるくらい観光客が押し寄せる。そして、この十和田湖から流れ出た水が奥入瀬川で、渓谷をなしている。この奥入瀬渓谷沿いを走る国道103号もまた、
紅葉時期は大渋滞になる。
秋田側の乙女の像です。
中央分水嶺初荷峠から見た十和田湖
八甲田
十和田湖から奥入瀬渓流を見ながら登ります。湿原が広がっています。ちなみに八甲田一帯は青森市になります。また、雪中隊銅像の地点は好展望地。バイク
の場合、5月以降に登るのがベスト。4月だと、除雪されていても路面が凍結しています。あと、八甲田の早朝はツキノワグマが出ます。
この4枚は奥入瀬渓流です。この川は十和田湖が源流です。
この4枚は八甲田の雪中隊銅像周囲です。4月の状態で道路が雪の壁になっているのが分かると思います。
種差海岸
ウミネコで有名な八戸市の蕪島から久慈市に抜ける途中にある海岸で天然芝が生えています。道路自体は狭いので対向車に注意しましょう。
下北地区
尻屋崎
日本で一番絵になるといわれる岬で、寒立馬がいます。この岬は開放感溢れる岬です。ここでの注意事項は門限は17:00です。これを超えると、写真の
ゲートが閉じっぱなしになり車両の出入りが出来なくなる。
至る所に馬の糞が落ちているので歩くときは下を見て歩こう。また、八戸から尻屋崎へ行くなら国道338号線がお勧め。信号がほとんど無くしかも道幅が広
い。おまけに滅多に車が通らないため、快適なライディングが楽しめます。
尻屋崎灯台と灯台へ行く途中にあるゲート、車やバイクがゲートにさしかかるとバーが開閉します。 薬研渓谷&恐山
奥入瀬渓谷もいいが、下北の薬研の紅葉もいい。どちらかといえばこちらの方が好きだったり。恐山から大間に抜ける途中の約8kmほどにある。しかも休日
の紅葉ピークで
も観光客はまばら、じっくりと静かな雰囲気で紅葉狩りをするなら間違いなくここ。以前は奥薬研温泉は無料でしたが、現在200円必要です。薬研渓谷&恐山周囲にはガソリンスタンドがないため、むつ市内または大畑町内で給
油して下さい。冬場はむつ中心部から恐山経由で薬研への
通り抜けは出来ません。国道274号線を通ることになります。
奥薬研の河童の像、この像から薬研渓流沿いに2kmほど遊歩道が整備されています。
恐山はむつ市中心部から約30分ぐらいです。昔は見学料無料だったのが、今は入山料として500円払う必要あります。恐山はすべてを見ようとすると半日
かかり
ます。積雪のため11月〜4月は道路が通行止めになるため入山不可で
す。
三途の川です。この橋の横は普通の道があり、この橋を見ないで帰ってしま
う人も結構います。
血の池地獄と宇曽利湖です。血の池地獄は、最短順路では見れませんので、最長順路をおすすめします。
仏ヶ浦
下北に行ったらここ、というぐらいの景勝地。健脚なら駐車場から海岸まで階段を20分弱で下りる。普通の人は休憩を入れて30分ぐらいかかります。ちな
み
に駐車場そばの売店は16:00頃には閉まってしまう。この地は野生の猿生息北限地域ということで、野生の猿と出くわす。またここはツキノワグマの出没地
帯で、しかも遭遇しても断崖なので逃げ場がない。一人しかいないときは、早朝と日没直前は極力避け携帯ラジオを鳴らしたり鈴を鳴らしながら歩くこと。ま
た、付近にガソリンスタンドがないので脇野沢村内または佐井村内で給油して下さい。
仏ヶ浦の写真です。海岸沿いを歩くのもいいが、時間に余裕があるならば遊覧船から眺めることをお勧めします。
川内渓谷
湯野川温泉から川内町内への川沿いにある渓谷。湯野川温泉は仏ヶ浦から30分で信号なし。途中に道の駅川内がある。ここの道の駅では「ひばソフト」を売
り物にしている。湯野川温泉はひっそりとしていて、一人静かに静養したい人にはお勧めです。
川内渓谷です。遊歩道がありますが売店がないため、飲料水などは用意しておいた方がいいでしょう。 大間崎
NHKのテレビドラマで有名になった大間崎、ここは本州最北端です。有名になる前の大間崎は竜飛崎のようにひっそりとした北国の漁村の雰
囲気を楽しめたが、現在は観光地と化している。そして狭い道路に観光バスの違法駐車が多いため、通行には注意が必要です。(駐車場や駐輪場はちゃんと商店
街の裏側に整備されていますのでそちらを利用しましょう)
両方とも大間崎の標識です。ほとんどの観光客は、右側写真外れのマグロのモニュメントで記念写真を撮っています。
津軽地区
竜飛崎
下北半島の大間と同じく北海道が見えます。また、風力発電所の岬としても有名。竜飛崎に登る手前に道の駅があり、石碑の赤いボタンを押すと『津軽海峡冬景
色』が大音響で奏でられる。その石碑の裏側が、かの有名な階段国道があります。
十三湖
竜飛崎から国道を南下すると突然と大きな湖があり、この湖こそ汽水湖の十三湖です。名物はシジミラーメンで、中島に渡る橋のたもとの駐車場に店屋が並ん
でいる。ちなみに駐車場は無料。
屏風山道路
別名米米ロードと呼ばれ、竜飛からは十三湖のほとりにあるJOMOスタンドから右折で入ります。岩木山の麓まで約30Kmの間は信号もカーブもなくスト
レート道路。北海道でもこれだけのストレート道路はなかった。あったとしても途中に信号がある。ということで本当のお勧め道路。制限速度の標識がないため
60Km/h。
岩木山
津軽のシンボル。山岳道路の岩木スカイラインは、若干荒れているが走りがいがあるスネーク道路。ゲートは17:00で閉鎖になる。17:
00以降も駐車を続ける場合は麓の岩木スカイライン事務所の許可をもらいます。冬はこの道路がスキー場になり8合目から麓のゲートまでの区間を一気に滑り
降りることが出来る。これだけ長いゲレンデ(約15Km)は他のスキー場では考えられない。ちなみにリフトがないため、雪上車がスタート地点まで運んでく
れる。そして、ここ岩木山には自分が東北旅行のベースにしているペンションがある。このペンションはライダーの宿にはお勧めです。
岩木山8合目とペンション裏から見た岩木山。5月まではスキー客でリフトがにぎわいを見せる。
十二湖
日本海側の岩崎村にある世界遺産登録の白神山地にある湖。全体で33の湖があり、その中でも青沼は一番美しく紅葉の時期がお勧め。そばには県道に昇格し
たての林道があり、オフロードバイクならかなりの走りがいがあると思う。
フェリーについて
津軽半島の蟹田-下北半島の脇野沢までの間をフェリーが運航しています。陸路だと4時間以上かかる道のりを、フェリーは1時間で結んでくれますが冬季
運休です。また、5月連休と8月は必ず予約してください。このフェリーは小さいので、大型バス4台で満車になります。
No.4
三陸海岸
00年5月6日〜5月9日 三陸海岸沿いを八戸から南下しました。(海は国道45号から見て左側なので、この道順がベストになります)
八戸の海猫島として有名な蕪島から種差海岸、久慈、北山崎や黒崎、そしてちょっと陸地に入るけど安家洞(あっかどう)と龍泉洞を初日で見ました。北山崎
は三陸で一番の景勝地、龍泉洞は摩周湖と並んで透明度世界一という水の洞窟です。安家洞は、手渡されたヘルメットをかぶって入っていく鍾乳洞です。安家洞
の終点にある泉は地図いわくライダーのオアシスで、とてもおいしいまろやかな味です。
2日目は、白浜の浄土ヶ浜を見て(一般車は高台に駐車して、徒歩で海岸に降りていきます)、釜石の橋野高炉跡(この時は桜が満開でした)、遠野では、千葉
家(現在でも人が住んでいます)などを見て、釜石にUターンの途中に籠観洞を見ました。写真がありませんが、洞窟の中に滝があります。ちなみに、途中は狭
い部分があるので雨具を用意し、手渡されるヘルメットのあごひもは確実に締めましょう。靴はライディングブーツは不向きで、持っているならば登山靴を履い
た方がいいでしょう。
浄土ヶ浜です。ここは日本で有数の白浜です。
遠野市内の千葉家です。民家なので、マナーは守りましょう。
橋野航路跡です。観光地ではないので、売店などはありません。
国道45号は、急カーブやアップダウンのきつい道路です。どこにも寄らず通過するだけなら内陸の国道4号を利用しましょう。その方が疲れず事故を未然に
防ぎます。
No.5
秋田・山形
95年8月7日の田沢湖の写真
これが田沢湖名物辰子の像、もう一枚は、辰子像の反対側にある温泉街の田沢湖畔です。田沢湖は、一周道路が整備されています。名物はガッコと呼ばれてい
る漬け物です。また、食堂ではきりたんぽを食べることが出来ます。
★夕立に思いっきり降られた状態での写真撮影でした。
02年5月11日〜14日 初日は青森から国道101号を南下、翌日は秋田から象潟まで国道7号を南下して鳥海山へ。その後は国道354号で内陸の出羽三
山というルートです。
初日は、青森のいつものベースにしているペンションから十二湖を見た後に能代へ向かう途中に道の駅八森があり、ここにはわき水があります。長距離ライ
ディングで渇いたのどを潤すことが出来ます。そして能代から男鹿半島へ行きます。男鹿半島は、寒風山近辺の道が迷いやすいので注意が必要。知り合い全員が
口を揃えてあそこは標識があっても迷うというし、自分も迷ったと言う位の迷路です。寒風山はのどかな芝山で回転展望台がある。海岸沿いの桜島から入道崎に
かけては見応えがあり走りがいがあります。あと、なまはげラインという広域農道があるが、この道路が高速道路のように非常に走りやすいため、スピードの出
し過ぎには注意しましょう。このなまはげラインは事故が結構多いです。
入道崎の北緯40度の石像と石像を灯台から見た写真
2日目は、入道崎から秋田−本荘−象潟を一気に走り抜けて鳥海山に登る。約3時間の道のりです。鳥海ブルーラインは走りやすい道路です。その後、遊佐へ
降りて来る途中に懐かしさを覚える木造の学校が立っています。この学校がまた鳥海山とよく似合う学校です。その後は国道354号をひたすら走り羽黒山。羽
黒山は山全体が神社になっています。そして、羽黒山を後にして朝日村の田麦俣へ。田麦俣の多層民家は月曜日休館です。田麦俣のある朝日村は、日本一の高さ
があるバンジージャンプ場があることでも有名です。最後の日は湯殿山へ行くつもりだったが、途中の参道が雪で立入禁止という惨めな結果に終わってしまっ
た。
鳥海山(山形側)4合目の写真
出羽三山神社本殿
鳥居と国宝の鐘
:
これを知らなないとひどい目に遭いますので是非参考にして下さい。
石段を散策するなら、羽黒山有料道路を使うより麓の宿坊街の駐車場からの散策をお勧めします。有料道路を使うと、散策の開始が山頂のため行きが下り坂に
なり帰り道が上り坂という超ハードコースになってしまいます。麓に駐車した合は行きが上り坂になり帰り道が下り坂ということで麓からスタートした方が楽で
す。健脚なら上り坂40分で下り坂20分を目安ですが、普通の人なら片道1時間以上を見ておいた方がいいでしょう。また、この散策コースは汗をかくのでタ
オルが必要で、水分補給のお茶缶は麓鳥居左側の社務所の自販機で買いましょう。本当に水分補給が必要なくらいハード散策になります。履き物はサンダルやハ
イヒールは足を痛めます。お得な情報としては参拝記念に途中の茶屋で参拝証明書を無料で発行してくれる。
これが羽黒山の2446段ある階段です
羽黒山有料道路の反対側に月山8合目(弥陀ヶ原)までの一般車
が通れる登山道路がありますが、毎年6月30日まで冬季閉鎖です。なおこの道路、ちょっと
道幅が狭いですが上るにつれて景色が開けてきます。やはり紅葉の時期が一番良いと思います。ちなみに8合目の駐車場は、広いようであまり広くありません。
弥陀ヶ原駐車場(もちろん無料)
8合目から見た新庄方面と月山山頂